| 神庭裕里 北京滞在記 <第四回> |
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今回は中国国内の大会についてお話したいと思います。中国国内の大会を見るのは今回が2回目で1回目に見たのは今から何年も前だったので久々に見る大会を楽しみにしていきました。まず、驚かされたのが套路内容です。今まで見た事の無いような動作が多く含まれており、まるで新体操や体操競技を見ているような錯覚に陥りました。今まで禁止されていたアクロバット系の動作が多く、器械をもったままバク転や前宙を連続して行ったり、棍や槍を足で蹴り上げたりと難度がとても高くその分失敗も多く見られました。武術的な要素が削られ、アクロバット系の動作が中心になっていくのは少し寂しい気がしましたが、武術をメジャー化していくにはある意味仕方がない事だと思いました。実際見ている側は競技を楽しんでみる事が出来ました。また中国の套路には平衡動作が多く含まれていて、平衡している時間も正確に測られます。ですから1位の人でも9点台を出すのは至難の業です。 中国選手は大きな失敗はほとんど無いだろうと思っていましたが、大会期間中にとても大きな失敗をした選手がいました。九節鞭(鉄の鎖)の演技をしている際、手から九節鞭がすり抜け、審判の耳の横をすごい速さで通り抜け、会場にあった機材に絡まってしまいました。その選手があわてて
コートをでて九節鞭を取りに行きましたが、なかなかほどく事が出来ず、その選手を無視して試合は続行されていました。結局その選手は失格となってしまいましたが、中国人選手でも大会中にこんなに大きな失敗をする事があるのかと不思議でした。 中国の大会を見ての感想は選手達が試合慣れしていると言う事です。特に緊張している様子も無く、ほとんどの選手が自信いっぱいに演技していました。これはそれだけの練習をしてきているからこそ持てる自信だと思います。やはり中国人だからうまいと言うよりも、うまくなるだけの厳しい練習をしてきています。日本の選手は練習が不十分で大会もミスする事を気にして、緊張もしてしまいます。中国人選手と日本人選手の違いの一部にはこれらの点が上げると思います。 余談ですが、大会中に気になったのが女子選手の化粧です。化粧はほとんどの選手がしており、目の上や髪の毛にキラキラと光るものがつけられていました。何人かはアイドルのような美人選手もいました。中国の女子選手はともかくお洒落でびっくりさせられました。 さて、研修期間もあと残り3ヶ月になりました。9月には膝の中に入っているネジを抜くために再手術をします。それが終われば膝の方は更に回復していくと思います。どんなに厳しい練習でも耐えられた私ですが、手術となると気弱になってしまい、主治医の先生にも本当に武術選手なの?と笑われてしまうほどです。前回の手術の際は手術直前に気を失ってしまいましたが、今回はしっかり起きて手術の様子を耳で聞いていようと思います。 それでは次回をお楽しみに! |
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